弛緩性便秘の原因

 

便秘の中でも、大腸全体の動きが悪く、便をスムーズに出せないタイプは、弛緩性便秘と呼ばれており、慢性便秘の多くは、この弛緩性便秘だとされています。

 

弛緩性便秘は、便を送り出すための腸のぜん動運動が弱まるため起こるもので、筋力の低下から引き起こされる大腸下垂も、弛緩性便秘の一因とされていますが、やはり一番多いのは便をためておく癖ということのようです。

 

弛緩性便秘の症状としては、便がしっかり出きらない残便感や、お腹が張る腹部膨満感、食欲の低下などが挙げられ、症状が進むと、頭痛や肩こり、体の冷えなどを伴うことがあるようですが、一般的に自覚症状が軽く、放置してしまうことが多いのが問題です。

 

自覚症状が出てくるのは、血行が悪くなった結果で、身体からの警告でもありますから、思いがけない病気への原因ともなり得るので注意が必要です。

 

原因の影響度は、運動不足(特に腹筋力不足)、腸内環境の乱れ、食物繊維の不足、病気から起こる便秘、水分不足、 ストレス、という順番になります。

 

健康な大腸は一定の緊張とリズムをもって運動し、機能しています。しかし、大腸の運動と緊張が低下すると、腸の中にある内容物の通過が遅れて、水分の吸収が増加してしまい便秘が起こります。

 

改善方法としては、腹筋をつけると同時に、食事での食物繊維を多く摂ったり、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えるようにすることが有効となります。